2025年7月19日から20日まで前期会議を実施しました。今回の議題は「植民地独立付与宣言」です。
議題背景
第二次大戦終結後、それまで列強諸国の「植民地」とされていた地域では独立運動が激化していました。すでに「植民地帝国」が時代遅れのものとなりつつあり、1960年に多くのアフリカ諸国が独立します。いわゆる「アフリカの年」です。植民地独立付与宣言はそんな激動の時代に採択されました。当時の国連総会では、かつての宗主国とあらたに独立した新生国との間で「自決」と呼ばれる概念について激しい論争がありました。
「自決」とは「自らの政治的地位を自由に決定する」という概念です。「自分たちのことは自分たちで決める」ということです。これは「植民地解体」という時代の潮流にとって重要な概念でした。植民地とは外国が海外の土地を支配している状態ですから世界の人々が「自決」を貫くと植民地が独立してしまうのです。したがって、この時代、まだ植民地を保有していたイギリスやポルトガルといった西側諸国は「自決」の概念の普及と強化に反対で、一方新たに独立した第三世界諸国はこれを強く推進しました。
各論点
大論点1
自決の性質
小論点1 :
自決の法的性質及び主体について
小論点2:
自決の及ぶ範囲について
小論点3:
自決行使の主体
コーカス論点
植民地独立の時期
会議結果
ソビエト連邦とユーゴスラビアによる決議案が提出されましたが各国との利害調整に失敗し、決議案が採択にかけられることはありませんでした。
今年は新歓会議がありませんでしたので名古屋の新メンにとってこの会議が初の本格的会議となりました。他県からお越しの皆さんもありがとうございました!