会議前準備
会議の成功は事前のリサーチと当日の行動にかかっています。効果的なリサーチと戦略的な交渉で担当国を勝利に導きましょう。
議題・担当国調査:
各参加者の希望を踏まえて会議運営(フロント)からそれぞれの担当国、模擬する会議の名前、時代設定、議題などが発表されます。発表を受けたらまず議題に関して当時の時代背景、論点、対立構造と、自分の担当国の状況や外交方針、その議題との関連性などを本やインターネットを使って調べ上げます。
戦略策定:
リサーチで得られた情報をもとに会議本番での戦略・戦術を決定します。他国がどう行動するかなども予想しながら担当国がその会議でどのような結果を望んでいるのかを考えましょう。そしてその結果を実現するためにどのよう案行動が必要になるのか、どの国と交渉する必要があるのかなどを考えましょう。
会議準備期間には会議運営によるメンターを実施しています。わからないところや困っていることを相談しながら一緒に準備を進めることができます。
会議参加
会議中は準備してきた内容をもとに自国の意見を述べ、他国と交渉します。参加者の皆さまには最後に決議文書を作成していただき、会議で決まったことを「国際社会」に向け発表していただきます。担当国が望む決議案をつくれるようできるだけたくさんの賛成国を集めたり、内容の調整を行います。
会議は以下のように公式討議と非公式討議によって構成されています。
公式討議:
全世界に向けて発信される公式なものです。いわゆるスピーチ形式で担当国の主張や考えを発表します。当たり障りのいいことを言うことが多いです。
非公式討議:
ここで述べられる内容は会議場限定の非公開なものとして扱われます。実質的な交渉や決議文書の作成はここで行われます。非公式討議は以下のモデとアンモデの二つに区分できます。
モデ:
各大使が着席し、各論点に関してそれぞれの国が主張や質問を行います。公式討議では汲み取れなかったより深入りした議論を行います。
アンモデ:
各大使が席を離れ自由に各国大使と交渉を行うフェーズです。モデと公式討議で得られた各国の主張と事前に策定していた戦略をもとに行動し、各国と協力していくつかの国が決議案を制作します。決議案には会議で決定したことや議場全体で共有されたことが書かれます。
決議文書:
各国が作成した決議案を投票にかけます。一つの議場に一つの決議がオーソドックスな形ですがまれに一つの議場から複数の決議が採択されることがあります。お互いに内容が矛盾しなければいくつかの決議を出すこともできます。
会議後のレビュー
会議設計を行ったフロントから会議の振り返りが行われます。会議全体でどのように議論が進み、どの国がどのような交渉戦略を採用してそれがどのような結果をもたらしたのか分析します。
会議後は自国の戦略を結果から分析することで次回以降会議の戦略設定の参考にします。